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| 「新しい年、立ち帰るべき神の御心」 |
主任司祭 パウロ朴起徳神父
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あけましておめでとうございます。
2026年という新しい年を迎え、主の豊かな恵みと祝福が、皆様お一人おひとりの上に注がれますよう、心よりお祈り申し上げます。
新年のはじめは、ふと立ち止まり、過ぎし日々を振り返りながら、これからの歩みを静かに見つめ直す時でもあります。そんな折、私たちは、自分の生き方の根底にあるものをあらためて問い直すのではないでしょうか。
「人生において、最も大切なことは何でしょうか。」
この問いかけは、福音の中で律法学者が主イエスに尋ねた、「律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか」(マタイ22・36)という問いと、本質的な面において重なり合っています。
主は、私たちの信仰の中心を、次のように明快に示してくださいました。
「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。
これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」(マタイ22・37-40)
希望のうちに新年を始める今、私たちは少し立ち止まり、これまで歩んできた道を振り返り、静かに見つめ直します。私たちは皆、ときに不安や苦しみ、そして信仰の揺らぎを経験します。その揺らぎの中で、いつの間にか心の軸が、神の御心よりも、目に見える安心や世の中の価値基準へと傾いていた――そんな自分に気づかされることもあるでしょう。
神ではないものへと視線を向けてしまう脆さに、私たちの弱さや不十分さがあらわになる「心の荒れ野」が生まれるのかもしれません。けれども、その荒れ野に、主は先に来てくださいます。主は、私たちがもう一度立ち上がれるよう、そっと手を差し伸べ、神の道へと心を向け直す回心の恵みを、静かに、しかし確かに与えてくださいます。
親愛なる兄弟姉妹の皆さん。2026年の歩みを始めるにあたり、主イエスが教えてくださった最も大切な掟―神への愛と隣人への愛―を、あらためて心に深く刻んで歩んでまいりましょう。そしてこの御言葉を、個人の修養のためのみにとどめるのではなく、教会共同体がこの世にあって福音を証しするための確かな羅針盤として、共に分かち合い、共に歩んでゆけますように。
家庭で、職場で、そして日々のささやかな出会いの中で。私たちが折々に選び取るひと言ごとの思いやりは、静かでありながら力強い福音となります。その温かな手は、主が荒れ野で差し伸べられたように、誰かにとって「神は私を忘れておられない」という慰めとなることでしょう。
新しいこの一年、皆様お一人おひとりが共同体と共に、信仰の喜びのうちに生き、福音の道を歩む実り豊かな時を過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。
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