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カトリック宝塚教会の皆様、2025年、新年明けましておめでとうございます。今、私たちは過去を後にし、新しい旅路へと招かれて歩き始めようとしています。確かに、今は「恵みの時、時の恵み」であると感じます。そのため、今回の巻頭言は、待降節の黙想会のレジュメと宣教研修委員会がまとめた感想を分かち合いたいと思います。どうか今年も私たちの心の中の信仰がさらに成長できることを祈ります。 |
主任司祭 パウロ朴起徳神父 |
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待降節黙想会
「『時』をめぐって 恵みの時、時の恵み」をふり返って |
宣教研修委員会
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待降節第一主日に、大阪高松大司教区大司教秘書・聖ザベリオ宣教会管区長のパオロ・スック神父様にご指導いただき、黙想会が行われました。講話の中で繰り返しコリントの信徒への第二の手紙(6:1-2)を朗読され、「今」が恵みの時であることが心とからだに染みわたっていくような感覚を覚えました。恵みとはわたしたちにとって何か良いことを意味するのではなく、遠慮なく神に近づくこと──これこそが恵みとのお話でした。ヘブライ人への手紙では、ゆるしの秘跡につながるお話でした。わたしたちの心は罪を犯すことで硬くなっていきます。タイミングをはずしてしまって、すぐに行動しないと言い訳ばかりが続き、気持ちもねじれて、わたしたちの「時」を暗くしてしまいます。罪を犯しても「今」は恵みの時だからと神に大胆に近づきましょう。救いを受け、神に感謝してわたしたちの「時」を明るく輝かせましょうとのお話にとても勇気づけられました。 |
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~~~ レジュメで紹介された聖書のことばです ~~~ |
◆コリントの信徒への第二の手紙 6章1-2節
わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄(むだ)にしてはいけません。なぜなら、『恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた』と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。」
◆エフェソの信徒への手紙 5章16節
時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。
◆ペトロの第二の手紙 3章8-13節
愛する人たち、このことだけは忘れないでほしい。主のもとでは、一日は千年のようで、千年は一日のようです。ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせておられるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。主の日は盗人(ぬすびと)のようにやって来ます。その日、天は激しい音をたてながら消え失せ、自然界の諸要素は熱に熔(と)け尽くし、地とそこで造り出されたものは暴(あば)かれてしまいます。このように、すべてのものは滅び去るのですから、あなたがたは聖なる信心(しんじん)深(ぶか)い生活を送らなければなりません。神の日の来るのを待ち望み、また、それが来るのを早めるようにすべきです。その日、天は焼(や)け崩(くず)れ、自然界の諸要素は燃え尽き、熔(と)け去ることでしょう。しかしわたしたちは、義の宿る新しい天と新しい地とを、神の約束に従って待ち望んでいるのです。
◆ローマの信徒への手紙 2章4節
神の憐れみがあなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛(じあい)と寛容(かんよう)と忍耐とを軽んじるのですか。
◆フィリピの信徒への手紙 4章4-7節
主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。どんなことでも、思い煩(わずら)うのはやめなさい。何事(なにごと)につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。
◆ヘブライ人への手紙 4章14-16節
さて、わたしたちには、もろもろの天を通過された偉大な大祭司、神の子イエスが与えられているのですから、わたしたちの公に言い表している信仰をしっかりと保とうではありませんか。この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭(あ)われたのです。だから、憐れみを受け、恵みにあずかって、時宜(じぎ)にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。
◆ヘブライ人への手紙 3章12-13節
兄弟たち、あなたがたのうちに、信仰のない悪い心を抱(いだ)いて、生ける神から離れてしまう者がないように注意しなさい。あなたがたのうちだれ一人、罪に惑(まど)わされてかたくなにならないように、「今日(きょう)」という日のうちに、日々励まし合いなさい。
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