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2013年1月号 「新しい時代」
主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父

 大晦日とお正月とともに年が変わるだけではなく、新しい時代が近づくことを感じると思います。誰でも、現代の社会と20年前の社会を比べたら、驚くでしょう。社会のスピードは早すぎるので、眩暈を感じることは当然であると思います。新しい技術工学に基づいて、文明は大きな進歩をしていますが、人間は個人的にそのリズムに従うことができるでしょうか? 

 わたしたちは、信徒として神の国に憧れますが、今はこの世に住んでいるので、現代の社会のメンバーである限り、人間の問題から逃げないで、現代の社会の挑戦に直面しなければなりません。信仰年はキリスト信者の使命を意識するための恵みの時期であると思います。2013年のよろこびの巻頭言はその目的を目指します。

 聖書、信条とカテキズムを勉強することは、勿論必要な宿題ですが、十分ではありません。神様は宗教の方法だけではなく、特に、歴史の出来事を通しても自分の民に話し、救いの計画を実現します。従って、信徒が教会に集まって、祈っても、社会の中で神様と出会い、神の国のために働かなければなりません。

 現代の社会は危機を過ごすことより、本当に新しい時代に入っていると思います。現代の出来事の中で、かつて起こったこともあるけれど、初めて起こっていることもあります。例えば、進歩している国の歴史の中で、戦争を止めて、70年間の平和の時期を作ることができました。ヨーロッパの歴史でも、日本の歴史でも、この体験は原因があります。

 また、人間の歴史の中でコミュニケーションの技術工学の進歩があっても、(印刷機械、電信、電話、ラジオなど)、インターネットは全世界に新しい人間関係を作り、本当に大事な社会の変化を起こしています。新しい時代は終末ではありません。そのヒステリックな考え方を捨てた方がいいと思いますが、現代の社会の問題から逃げないで、信徒として次の質問に答えなければならないと思います:
 

 神様は時代の変化を通して、どのようにしてわたしたちを導きたいのでしょうか? 
 この変化の中で悪いことはありますか? 神様のしるしがありますか?
 新しい時代の善と悪を見分けるために、どんな基準を使わなければなりませんか? 

 今年は、神の言葉と教会の教えに従って、ゆっくりこの質問に答え、勇気を持って新しい時代に入りましょう! 今年の巻頭言はその目的があります。


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