カトリック宝塚教会  月報「よろこび」  巻頭言  カトリック宝塚教会のロゴ
2012年6月号      「聖霊の導き」
主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父

 六月に入ると、普通の典礼の暦に戻りますが、その前に大事なイベントがあります。それは聖霊降臨です。
 信徒が色々な奉仕をするとき、いつも聖霊の導きを求めなければならないと思います。これは当たり前のことですが、気をつけないと忘れてしまうことです。
 私たちの心の中に聖霊の導きを求めるための意識がなければ、その意識の代わりに世俗的な考え方が入ってしまいます。その場合、信徒の間で神様の絆が消えてしまって、悲しみ、疲れ、絶望などになってしまいます。そして、信徒たちの一致がなければ、教会の魅力を失って、宣教できない一般のグループになってしまいます。
 この問題は新しいことではありませんので、初代教会の体験を調べたら、私たちの共同体のための解決策を見つけることができると思います。
 エフェソの教会へのパウロの手紙の中に次の文書があります: 

「神の霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、霊により、贖いの日に対して保証されているのです。無慈悲、憤り、怒り、わめき、そしりなどすべてを、一切の悪意と一緒に捨てなさい。互いに親切にし、憐れみの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように、赦し合いなさい」。


 教会は聖霊の神殿です。この神殿は建物ではなく、心のつながりです。私たちは聖霊に結ばれなければ、互いにぶつかってしまいます。
 しかし、兄弟姉妹は聖霊の神殿であることを学んだら、人間関係は霊的な体験になって、相手の心はベツレヘムの馬小屋、最後の晩さんの食卓、ゴルゴタの十字架と聖霊降臨の部屋のようになり、兄弟姉妹は神様と出会うための素晴らしい「場所」になります。つまり、聖霊の導きに従って歩めば、兄弟姉妹は神様の神秘の「窓」になります。
 本当に私たちの教会は豊かに恵まれています。その恵みを無駄にしないように、世俗的な見方ではなく、開かれた心で兄弟姉妹を通して神様に感謝しましょう。

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