カトリック宝塚教会
カトリック宝塚教会月報 2011年8・9月号
マリア様と共に一年間

主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父

五十周年記念の響きが消え、私たちの教会は普通の生活に戻りました。去年までのことを感謝しながら、信仰、希望と愛を持って、未来を作り始める時になりました。この挑戦を果たすために私たちには素晴らしい保護者がおられます。この保護者はマリア様です。マリア様の取り次ぎを願って、教会の今年のスローガンは“マリア様と共に、信じ、希望し、愛します”になりました。
 
 マリア様は教会の象徴です。 実は、教会の使命はマリア様と同じです。マリア様は信仰を通して人間にイエス様を与えた方です。教会も信仰を通して人間にイエス様のメッセージを教えて、救いの行いを示します。マリア様からイエス様がお生まれになったと同じように、教会はキリストを出産します。この神秘は特にミサの時、実現されています。 ある意味、教会は“マリア様のご胎内”であると言えます。教会は人間の集まりなのに、聖霊の力によってキリストの救いを実現する神秘的な体ですから。
 
 “被昇天の聖母マリア”の尊い み名を戴いて、マリア様は私たち、宝塚教会の保護者です。マリア様の被昇天はカトリック教会の一つの神秘です。昇天された方はキリストだけであると考えられていましたが、教会の歴史の中で、聖霊は信徒にマリア様の信仰の深さを示し、マリア様の状態を明らかにして下さいました。確かにマリア様は神様ではありません。しかし、普通の人間なのに、唯一のお方です。キリストに人間の肉を与えた方として、“神の母”と呼ぶことが出来ます。そして、神の母として、亡くなられてから天国へと神様に迎え入れられた方です。いつか、私たちもマリア様の足跡に従って、マリア様と同じように主のはしためになって、完全に天国の喜びを味わいます。その時まで、マリア様の信仰、希望と愛を持って、キリストの神秘的な体として救いのために働きましょう。