カトリック宝塚教会
カトリック宝塚教会月報 2010年2月号
未来の教会

主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父

冬になると、クマは冬籠りをします。
クマが寝る時、いったいどんな夢を見るでしょうか?
私たちはクマではありませんが、冬になると外に出る気持ちにならないで、クマと同じように家の中の暖かさを求めます。
冬の暇な時間は夢を見るためのすばらしい時だと思います。
家の中で暖かいところに座って、窓ガラスを通して、雪、雨、風、青空、ピカピカする冬の星と話せます。
冬は未来のことを話してくれます。
冬の夢は将来の夢です。
カトリック教会の信者は、そのような寒い冬を寝て過ごしていると思います。
家の暖かさはこの世の寒さと比べたら、安全です。
しかし、クマは絶え間なく冬籠りをするためにだけ生まれたのではありません。
私たちも家の暖かさの安全から離れなければ、完全に幸せな人になることができないでしょう。
家の外には危険がいっぱいありますが、最も恐ろしい危険は遠慮のために私たちが動かないことだと思います。
遠慮は冬の言い訳ですが、人間の心の中でも、春になると桜が咲きます。
春になったら、私たちはどんな教会を見たいですか?
未来の教会に憧れることが今必要なことです。
今日の望みは明日の喜びです。
今、何も望まなければ、そして準備をしなければ、春になっても、私たちは寝たままで、自然の暖かさを感じることができません。
今は兄弟姉妹の暖かさを感じて、教会の窓を通して冬の夢を見ましょう!
そして山の雪が溶けたら、遠慮しないで私たちの夢を実現してみましょう!
私たちの教会のシンボルは白いクジラです。
クジラは冬籠りをするかどうかわかりませんが、プールでは泳がず、世界の海を渡る生き物です。
このクジラの中に入って、私たちの港から出発して、永遠まで導かれる道を歩みましょう!
春の香りが私たちの家に入ったら、恐れないで、出発しましょう!
今はできないことですが、一緒にその夢を見て、心の準備をしませんか!