「ごめんください!」
初めてある家に行く時、二つの言葉を使わなければなりません。
家に入る前に、「ごめんください!」と言います。
入る時、「お邪魔します!」と言います。
この二つの言葉は私の気持ちを表現します。
信者は自分の教会の司祭を選ぶことができません。
同じように、司祭は教会を選ぶことができません。
外面的に考えたら、これは正しくないことですが、深く考えたらそういうことではありません。
私たちは生まれる前に、両親とか国とか、民族などを選びませんでした。
また、信者として、私たちは神様を選ばないで、神様は私たちを選んでくださいました。
両親、国、民族などはお恵みです。信仰も神様からいただいたすばらしい恵みです。
たいていの大切なことは選ぶことができません。
大切なことは感謝しながら受けることだと思います。
私が皆さんのために、神様の恵みであるかどうか分かりませんが、皆さんは神様からいただいた恵みであることを深く感じています。
これから私たちの命はつながります。
私は信者として、司祭として、皆さんと共に、悲しみと喜び、悩みと幸せ、失望と希望を分かち合いたいと思います。
よそ者として宝塚教会に来ましたが、一週間で皆さんの親切を感じて、感謝の気持ちを持っています。
私が早くこの教会に慣れるように祈ってください。
姫路地区から離れ、また引越しを終えて、悲しみと疲れが表れましたが、悲しみと疲れよりも、私の希望と喜びが強いです。
過去を見ないで、この教会と地区のために、一生懸命頑張りたいと思います。
だから、これから「ごめんください!」とか、「お邪魔します!」などをやめて、教会に入る時、「ただいま!」と言います。
皆さんから「お帰り!」という言葉を聞いたら、嬉しいです。
皆さんの心の中に、小さくても場所を作ってくださいませんか。
私は皆さんの共同体のメンバーになって、本当に嬉しいです。
子どもから長老にかけて、皆さんの奉仕者になりたいと思います。
私から何か必要でしたら、遠慮しないで話してください。
神様の平和が皆さんの上にありますように。
心から感謝して、これからよろしくお願いします。
カトリック宝塚教会

カトリック宝塚教会月報 2009年5月号
就任のご挨拶

主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父