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カトリック宝塚教会月報 2007年9月号
“雇われ羊飼いのつぶやき”(その10)
安い、早い、旨い!…千の風…ゴールへ
(死、体の復活)
オプス・デイ属人区司祭 酒井俊弘 神父
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 「安い、早い、旨い!」三拍子そろった食事と言えば、吉野家の牛丼。
では、この三拍子がそろったスポーツとは?
走るのが趣味の私にとっては、ジョギングがそうです。
「掛かるお金が安い!体脂肪が減るのが早い!走った後のビールが旨い!」の三拍子。
レースに出場する醍醐味の一つは、後半に足がもつれつつある先行者たちをゴボウ抜きすること。
前半は無理をせず、後半スパートするというのが定石です。
ただ、いつもうまくいくわけではありません。
昨年出た某ハーフマラソン大会では、逆に後半〈ゴボウ抜かれ〉するみじめな結果となりました。
今年は雪辱を期しています!
 さて、最近、「168位からのゴボウ抜き」という話題がありました。
テノール歌手の秋川雅史さんが歌った「千の風になって」のCDが100万枚を超えたという記事によると、オリコン初登場168位でその後1位になったという記録も打ち立てたそうです。
この歌の歌詞、a thousand winds という作者不明の詩には、人は死んでも、その霊は、風や光や雪や鳥や星になって残っている、という自然崇拝的思想が背景にあるとされています。
しかし、この歌をキリスト教的に解釈することも可能だと私は思います。
 新井満さんの日本語詩の中の、
「私のお墓の前で泣かないでください。そこに私はいません。眠ってなんかいません」
「私のお墓の前で泣かないでください。そこに私はいません。死んでなんかいません」
という言葉は、復活の場面での天使とイエス様の言葉を思い出させます。
途方に暮れていると、輝く衣を着た二人の人がそばに現れた。
婦人たちが恐れて地に顔を伏せると、二人は言った。
『なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない』。(ルカ24,4-6)
イエスは言われた。
『婦人よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか』(ヨハネ20,15)
 死に打ち勝って復活されたイエスを信じる者にとっては、
キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられた(1コリント15,20)
方であって、私たちも皆
蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活する(同上15,42)
のです。
体の復活を待つ間、亡くなった者たちは、神と共に風になって世界を駆け巡っているとも言えるでしょう。
詩編の104は言います。
わたしの神よ、あなたは大いなる方。
(…)
雲を御自分のための車とし、風の翼に乗って行き巡り、さまざまな風を伝令とする
 風の中に、秋の光、冬の雪、朝の鳥、夜の星の中に神様を見ることができれば、生きているものも、亡くなった方々も、共にその神と生きていることが実感できます。
主は、わたしたちのために死なれましたが、
それは、
わたしたちが、目覚めていても眠っていても、主と共に生きるようになるためです。(1テサロニケ5,10)
 私たちの信仰を込めてこのヒットソングを口にしながら、愛しい人たちと再会するというゴールを目指して、歩んで(走って?)行きましょう。
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